年末のお餅つき
友人のご実家のお餅つきに招待されて行ってきました。
ご実家は木工所で、ご家族や従業員の方、そしてそれぞれの友人など、入れ代わり立ち代わりやってきて、常に30,40人はいるような大賑わいでした。
木工所なので薪は作り放題、杵もささくれたり割れたりするたびに、従業員の方が電動のこぎりや電動ヤスリを使ってあっという間に補修してしまうという、なかなかに珍しい餅つきでした。
お餅を食べるバリエーションも凝っていて、お醤油やきな粉やあんこはもちろんのこと、納豆、大根おろし、そしてイチゴが準備されていました。イチゴをあんこと一緒にお餅で包んで、いちご大福にして楽しめるのです。
ロータスバースと自然育児
そんなこんなでお餅つきを楽しんでいたら、裸足でうろつく1歳くらいの女の子に出会いました。九州とは言え、最高気温も一桁台の季節、我が家の次男は寒すぎて餅つき中もしょっちゅう火のそばで暖を取っていたというのに、女の子は自然に裸足で過ごしていました。
ご両親に話を聞くと、この女の子、夏は裸で過ごしていたとのことでした。私にとってさらに驚いたことに、夫婦二人だけで自宅出産をして産んだ子とことでした。へその緒も切らずに、自然に枯れるまでそのままにしたということでした。
改めて考えてみると生き物として考えると、いたってふつうのコトで、なんら驚くことではないことなのかもしれないですが、それを聞いて驚いた自分自身にも驚きました。産科に行って産むこと、お医者さんに赤ちゃんが取り上げられること、へその緒をハサミで切ってしまうという「当たり前」が身体に染み込んでいるんだってことを自身で確認しました。
あとで調べてみると、こういうのをロータスバース(Lotus Birth)と言うらしいですが、前述したように、どっちかというとこちらが自然なので、こんな風にわざわざ名付けるっていうのも変な感じですね。
現代の医療も否定しない
赤ちゃんのあとに胎盤が出てきて、3日したらへその緒はキレイに取れてしまったということでした。
へその緒にハサミを入れないというのはすごく魅力的な話でしたが、なるべく自然に子どもを育てたいという私も、なぜか「それいいね!」っていう気持ちにはなりませんでした。
長男を産んだ時に回旋異常で、帝王切開をせざるを得なかったという経験があるからかもしれません。完全母乳育児ができる産院を選んでいたので、通常分娩ができないことを、先生も助産師さんも残念がってくれました。現代の医療により、帝王切開を受け、母子ともに無事だった経験があるので、完全に「自然な」出産に食指が動かないのかもしれません。